July.24.2001

 カフカ生家を訪れたことで、カフカとの距離が確実に近付きつつも、私以外にもこんなにカフカを愛する人がいるのかと少々ジェラシーを感じた。しかも私など遠い遠い極東の島国からやってきたわけで、プラハに住む人などに比べれば私などカフカにとって遠い存在であろう。つうか時代が違う時点で遠いもなにも、四次元的に遠すぎであろう。では、私とカフカの共通点は何か?カフカとクミコでなんだか似てる!それくらい?別にいいけど。

 さて、とりあえず目標達成ということで、今日の夜行で次の都市ミュンヘンの旅立つ。電車は午後8時頃に出るのでそれまでお土産などを見て時間を潰すことにした。プラハといえばピルスナー発祥の地。しかもその値段ときたら500ml缶で80円と恐ろしいくらいに安い!これをお土産にせずに何をする。

 そこでユダヤ人街を散歩がてらピルスナーを買いに近くのスーパーへ向った。ユダヤ人街はカフカが子供時代に育ったところで、狭い路地に小さな家が並ぶ簡素な場所だ。この路地でカフカ少年が遊んでいたのかと思うと、感無量で身震いしてしまう。路地の奥から今にもカフカ少年が元気に飛び出してきそうだ。

 と、叙情的に空想に浸りながらも、現実はピルスナーを買うためにスーパーに向けて一目散である。500ml缶をスーパーで10本買いホクホク気分に浸っていたが、その後ミュンヘンで重さ10キロ近くに膨れ上がったバックパックを背負って歩くハメになることを考えていなかった。しかもこれが成田に着いた頃には1缶破裂してしまい、荷物全体をビール臭くしてしまうとはもちろん想像もしていなかった。

Jude Town