![]() |
| Chapter.05 エブリデージャンキー ネットマガジンUNDER×POP vol.5 掲載(2002.4.刊行) |
ジャンクフードとは、「カロリーは高いが栄養価の乏しい、スナック菓子類やファーストフードなどの食品」「即席麺やスナック菓子など多種・大量に生産されている食品。また、高カロリーだが、栄養価が低く、添加物の多い食品」(大辞林)である。ひどい言われようだ。「栄養価の乏しい」とか「添加物の多い」などという言い方をされると、どうにもならない社会のクズと言われているようだ。 リストラされたことを妻に言えず、毎朝手作り弁当を持って家を出るものの、近所の公園でハトにエサをあげている敗北者的な扱いをされているようだ。 もう少し言い方っていうものがある。「栄養価が心なし少ないような感じとか「添加物が気持ち多め」などとやんわりと否定してくれればいい。そうすれば世の中争いも少なくなるというものだ。 |
そもそもジャンクフードは身体に悪いというレッテルを貼られているが、実際本当に身体を弱らせているのであろうか。アメリカ人はどうであろう。彼らはハンバーガーやホットドックばかり食べ、デザートと言えば大皿にアイスやらチョコやらとにかく山盛りで、甘けりゃ何でもいいって言うくらいの勢いだ。チョコレートがドロドロかかったドーナツのお供は決してウーロン茶や緑茶などではない。ホットチョコだ。マックのコーラのLサイズの巨大さなどは驚きを通り越して不気味である。 しかし、アメリカ人たちはそれをペロリと平気でたいらげるのである。アメリカではマックよりもバーガーキングのほうが人気があるってのもうなずける。 |
映画「ホームアローン」で幼いカルキン君が1人で巨大な容器に入った大量のアイスをばくばく食べていたシーンが思い浮かぶ。あの映画こそアメリカ食事事情の代表例ではないか。そしてドタバタ喜劇ぶりもアメリカンジョークの象徴であろう。しかし当時あんなに愛くるしかったカルキン君も、今ではプロレスを観たりTVゲームで遊んでばかりで、全然働かないという理由で、結婚二年で破局し、まさにマルデダメオの象徴的存在となってしまったが。
こうしたジャンクフードのコアユーザー、アメリカ人たちは果たして「栄養価が乏しく、添加物の多い」ジャンクフードに身体を蝕まれていると言えようか。ジャンク王国アメリカに日本は戦争で負けたではないか。ジャンキーヤンキーアメリカンにこてんぱんのけちょんけちょんにやられたではないか。野菜やら魚やら米やら、健康そうなものばかり食べてきた日本人のほうが逆に軟弱ではないのか。ちなみにカルキン君は別格としておく。 |
ここ最近ジャンクフード界の筆頭ファーストフードは脱ジャンキーを謀ろうとしているのか、新鮮、健康を売りにしようとしているところがある。 モスだ。「トマトは徳島県の近藤さん、レタスは長野県の山田さんが育てました」とかいうことをやたらアピールしている。そんなことはどうでもいい。近藤さんも山田さんも知らない。そこまでこだわって新鮮な野菜を食べたい人はモスなどでは食べない。それでも近藤さんが育てたトマトがどうしても食べたいと言い張るのなら別だが。 ファーストフードで食べるという時点で「健康の文字は我輩の辞書にはない」というくらいの潔い心がなくてはならない。それなのに健康をウリにするなどまったくもってお話にならない。 |
|
その点マックは偉い。ハンバーガーやチーズバーガーにはレタスもトマトも入れない。野菜と言える野菜はピクルスと申し訳程度のたまねぎのみじん切り。ポテトも Mサイズ全部食べたら胃もたれするほどの油っぽさ。シェイクなんてこれでもかと言うくらい甘々である。 さすが天下のマック。アメリカからやってきただけのことはある。モスなんてしょせん軟弱日本人が作っただけにジャンクになりきれていないのだ。 モスというネーミングからしてわけがわからない。日大出身の学生たちがより集まって作ったという話だが、日大というところにも中途半端さを感じる。 日東駒専か…。 |
|
|